新しいカバン

オレンちの女の人、仕事柄、ものすごい荷物を持ち歩く。
そんで、たまに持ち手が引きちぎれたりするんだって。
そんで、ものはさっと取り出せないと困るんだっていつも言ってる。
だから、もう10年以上お世話になってるカバン屋さんでたまに作ってもらうんだ。

「カバン、できたよ」
「お、丈夫そうだね。それ、何色？」
「ボルドーかなー？チョコレートかなー？黒にも茶にも合わせられるようにしたよ」

「中もたくさん入るよ！ものがごちゃごちゃにならないし」
「あわてないですむね」

仕事、こんな感じで行くんだって。

凍ってる！

駐車場の土の部分、霜柱だよ。
落ち葉には霜が降りてる。
ひえ〜！！水道、凍ってるよ！

でも、漕ぐんだよね。

あがったら、おいしい定食を食べに行こう！

「ほら、教え子のドイツ土産」
「お！袋がイカす！」
「ほんっと、あっちのっていいよねー」

これ、鹿？首が長いうさぎ？

でもね、この袋、日本のデパートのだったんだって。
中身はもちろん、ドイツのチョコレートだったんだけどね。

「今日は遅くなる」
「忘年会？」
「うん、京都時代の友達と、西荻で晩ご飯」
「あー、前言ってた、西荻に住んでる教え子のおすすめのとこ？」
「そうそう。楽しみなんだ！！」

どんなも料理が出てくるんだろう。
明日、教えてもらおう。

カートくんはフクロウみたいだ。
ふくろうは福を呼ぶんだって。

カートくん、うちにたくさん福を呼んでるから、やっぱりふくろう猫だね。

「たろ、ほらっ！！」
「わ！目が金色だ！」
「キンメダイっていんだよ」
「金目鯛。ほんとに目が金色なんだなねー」

今晩は冷える。
オレんち、今日は金目鯛と鱈の海鮮鍋だって。
ぽっかぽかだね。

「今年こそはやろうと思ってることがあるんだ」
「なに？」
「障子の張り替え．．．」
「あー！！！」

そう。うちにはかわいい障子紙破りがいるんだもんね。