うひゃ〜。 すっごい薄目だ。 なんか、へんな顔だ。 笑っちゃう顔だよ。

「たろ、どーだい、これ」 「あ、え？これ？！」 「ああ、そうなんだ。 ケーキ作ってくれたんだけどさ、その飾り」 「似てるような似てないような･･･」 「ははは。よくわかんないな」 でも、オレんちの男の人、 うれしそうだよ。

昨日の晩、オレんちの女の人が、 オレのワイパーを上げるんだ。 「なんでワイパー上げるんだ？」 「たぶんね、夜中に雪が降るよ」 「え、オレに積もるの？」 「たぶんね」 でさ、やっぱり積もったんだ。 オレに、雪が積もったんだよ。

着いたついた！ 山形に着いた！ 目的は最上川のタンの瀬ってところなんだってさ。 でも、まずは仮眠だね。 一晩中走ったからね。

明日から、高速道路が1000円になるらしい。だから、遠出だってさ！！ 今晩の夜中から出発で、 山形に行くんだ。 はじめてのところ、楽しみだ。 オレ、冬靴はいてるから、 雪降っても大丈夫だしね。

「なんかそれ、かわいい」 「ね、そうでしょ」 「おおしろうさぎ」 「なんて読むのかな？中国のミルクキャンディー」 「うさぎがあめ食べて、おいしいって顔してんの？」 「でもさ、これ、なんだかすっぱい顔だよね」 「はじっこのうさぎ、おいなりさんみた…

「あ、あれ、さくら？」 「あー、あ！そうだね。たろ、桜だよ」 「さくら！咲いてるよ、さくら！」 「春だねー」 「寒いけど、春なんだね」 もうすぐ、たくさん咲くよ。 道がさくら色になるんだよ。

「紫色の小さい花が咲いてる」 「あ、スミレだ。大好きなんだ、スミレ」 「なんだかいいにおいだね」 「そうなんだよ。スミレのにおいって大好きなんだ」 「澄んだ感じのにおいだ」 「そうなんだよ。スミレの香水も持ってる」 「へー、今度つけてきて」 「い…

なんだかまた寒い。 でも、黄色い花が咲いてる。 たしか、ニコすけが好きな花だ。 菜の花って花だ。 春の花だよな。 ニコすけに似てる気がする。 今ごろ、どうしてるんだろう。 会いたいよ。

「かゆいよ〜」 「花粉症？」 「眼がかゆいよ〜」 「なんだか、ひどくなってきたね」 「うん。なんかひどい…」 早く、花粉の季節が過ぎるといいな。 オレんちの女の人、 なんだか、ウサギみたいな目だもんな。

今日は海だ。 オレんちの男の人は、着くなりこぎまくってた。 オレんちの女の人は、頭がぼーっとするからって、 ちょっとお休み。 クラブハウスのオーナーと、 なんだかコチョコチョ作ってる。 「なにそれ」 「はなせん」 「あ、いつもカヤックんときに使っ…

「げ、なんだか雨のあとが黄色いぞ」 「げ、これ、花粉じゃん。 花粉模様だ」 「すごいんだなー。花粉」 「あー、見ただけで鼻がむずむずしてきた」 オレんちの女の人、 すっごくくしゃみをはじめたよ。 雨も、空気も花粉で黄色いよ。この季節。

とにかく風がすごい。 ビュービュー吹いてる。 ほこりもすごいけど、 何が飛んでくるかわかんなくってちょっと怖いなー。 看板とか飛んできたら、ボコボコになるよ。 オレ、すでにオレんちの女の人にボコボコにされてるから、 もうこれ以上はやなんだよなー。

なんだかぽかぽかだ。 あったかいぞ。 もう、すっかり春になったのかな。 わー、大きな木にたくさん白い花が咲いてる。 去年、ここんちにきたときも咲いてたなー。 あっという間だな、１年。 オレ、オレんち大好きだな。 なんかさ、大事にされてるんだよなー…

「なんかさ、空気が黄色い気がする。 花粉かなぁ」 「今日のは黄砂だなー」 「黄砂？」 「黄色い砂が飛んでくるの」 「どこから？」 「中国から」 「すごい！！中国から飛んでくるんだ！！」オレ、中国の黄色い砂だらけだぞ！

「雪やなぎの花が咲いたね」 「あのふわふわしたやつ」 「雪みたいでしょ」 「うん。この前ふわふわ降ってきたやつだよね」 「そうそう。花が散るときも雪みたいだよ」 「ふわふわ散るんだね」 「そうそう」また、新しい花の名前をおぼえたぞ。

すっごい渋滞だよ。 みんな、梅見に来たらしいよ。梅、満開だ。 ふわーって花びらが散って、 ここまで飛んでくる。 あー、なんだか咲き始めよりいい匂いがするよ。渋滞でノロノロ走りだから、 オレも梅の花、満喫だな。

「買っちゃった」 「あれ、それ、カヤックのギアだね。 あー、先週破れちゃったもんね」 「そうそう。だから買っちゃった。 ここのメーカーの、すっごく好きなんだ」 「ふーん。かっこいい気がする」 「でしょ！最後の1枚だったんだよ！」 「へー、残り物に…

オレんちの女の人、 今日はすっごくごちそうになったんだって。 モンゴルの人のおうちで。モンゴルは中国の中にあって、 中国といえば、ぎょうざ！ぎょざもたくさん食べたんだってさ。

マンホールのふた、 たまに絵が描いてあったりする。けっこう見てるとおもしろい。青梅の町のマンホール、 なんだかちょっとステキなんだ。ちょうどこの時期の絵だな。 梅とうぐいす。うぐいす、鳴きはじめたよ。

「うへへ」 「あ！！」 「うへへ。兄ちゃん」ニコすけの兄弟発見！ それも、御岳の川の近くの家に住んでる。「これからちょこちょこ会えるね。 たろ兄ちゃん。うへへ」 御岳に行くの、 今まで以上に楽しみになった！

オレんちの女の人がよくいくところ、 ねこが３匹いるんだ。 まだ、ごはんもらってないときは、 「ごはんくれー」って寄ってくるらしい。 普段はけっこう知らんぷりなんだって。 こういうよ、ゲンキンなヤツっていんだよな。

「あー、なんだか泥だらけでだよー さっぱりしたなー」 「明日、早く帰ってこられたら洗ったげるよ」 「ほんと！やったー。 ねえ、女の人はさっぱりするのはどんなとき」 「そうだねー。みかんを食べたときかな」 「あー、さわやかないい匂いがするもんなー…

今日は、オレんちの男の人と海。 女の人は喘息なんかがひどいからお休みだ。 ゆっくり休みな〜。 海の波はなんだかすごいことになってたけど、 それはそれで楽しんでるみたいだ。 もみくちゃにされてるの見るのも、 なかなか楽しいぞ。

オレんちの人たち、まだ川から上がってこない。 もう、日が暮れたよ。 月が出てる。 あ、帰ってきた。 あー、楽しかったんだね。

「韓国のお好み焼き食べてきた」 「韓国のお好み焼き？」 「チヂミっていうんだよ」 「何が入ってるの」 「イカやえびなんかの海鮮と、 ニラやたまねぎなんかの野菜がたくさん」かなりおいしかったらしくって、 オレんちの女の人、かなりゴキゲン。晩ごはん…

花が咲いてる。 ボールみたいな花がたくさん咲いてるよ。あー、いい匂いがする。 梅の匂いとはちがうけど、なんだかきれいな匂いだ。これからどんどん花が咲くんだよな。 春がきてるんだよなー。

オレんちには、ふねが３艇ある。 全部キミドリ色だ。はじめは、ぱっと見るだけだとわからなかった。 でも、もうちゃんと違うのがわかる。これは一番小さいふねだ。 オレの中にもちゃんと納まるんだ。

オレんちの女の人、 最近ラテアートというのをはじめたらしい。コーヒーに、もくもくにあわ立てた牛乳をのせて、 それに絵を描くんだってさ。 「なんで描くの」 「ココアの粉とか」 「どんなのができたの」 「ほれ、まだこんなんだ」 「？？？なにこれ？なん…

「なんか、最近ほこりが黄色いよ」 「それは、かおふん･･･」オレんちの男の人が言った。 「かおふん？」 「そう。それでくしゃみがでる病気は かおふんぽうく」 わからない･･･。